妖怪・怪異・八百万の神々

山の獣道に現れたぬりかべ

昔、爺ちゃんから聞いた話。山の中の畑に、毎日通ってた爺ちゃん。ある日も同じ様に獣道を歩いていると、壁が。 木の間を~~~と左右に延々と続いている。

そこで爺ちゃん、婆ちゃんが作ってくれた弁当を開け、握り飯を取り出して「コレやるから消えてくれ。」と、 山の奥に握り飯を投げたら、壁はふわりと消えたそうだ。「すっげー!塗り壁ってホントにいるんだ!」と興奮する自分に「いや。アレは狸だ。触ったら柔らかくて暖かかった。」と冷静な爺ちゃん。

つか触ったのか爺ちゃん。塗り壁は冷たいのか?爺ちゃん。 もっとつっこんで聞けばよかったなぁ。