去年体験した、怖おもしろい話を話します。
それは、私がいつになく早く目覚めた日に起こりました。いつもより１時間くらい早く起きたので、早めに朝食を済ませ、シャワーを浴び、登校の準備(当時高１でした)を終らせても20分程度余裕があったので、軽く二度寝することにしました。私はアッと言う間に眠りにつきました。
10分ほどたったころでしょうか、めざましテレビのBGMが耳に入ってきました。私は寝惚けた頭で
『まだ余裕あるじゃん』と考えつつ、寝返りを打とうとしました。その時、違和感に気付きました。
『あれ？動かない…』
金縛りでした。しかし幽霊絡みの金縛りではなく、頭は起きてるけど体は寝てるというタイプの金縛りでした。以前にも何度か掛った事があったのと、朝だったため、特に恐怖はありませんでした。ところが…わずかに動く左目を半分ほど開けると、何かがいました。そいつは、半分に切ったゆで卵みたいな目が、長くて丸みを帯た頭にある、という見た目のものでした。
そいつは私の方へ近付いてきました。後頭部付近から「キュイィーン」という、歯医者で使うドリルのような音が鳴り響きます。そいつが近付くほど音は大きくなり私はパニックを起こしました。
『頭に何か埋め込まれてしまう…!』
もう半泣きで強く願いました…。
助けを呼ぼうにも、その日は親が居らず絶体絶命！というとき、願いが通じたのか体がフッと軽くなり、金縛りが解けました。そしてアイツもいなくなっていました。それ以来、アイツとは出会っていません。たまに思い出して、夢だったのかなぁ？って思ったりします。
