妖怪・怪異・八百万の神々

神の言葉を伝える「石」の真相

子供の頃。 当時盲腸が再発しそうだってんで家族は俺の事を心配してた。

そんな中、お袋の実家に帰省した時の事、近くにある不思議な石?に俺の盲腸が再発するかどうか聞いてやるってばあちゃんが言い出して、お袋と三人でその石がある所へいった。結構大きな石で、ばあちゃんいわく「この石は何でも答えてくれる石」だそうで聞きたい事を言ってから石を持ち上げた時、すんなり持ち上がれば答えはYES。逆にビクともしなければ答えはNOらしい。


ばあちゃんが「○○(俺)の盲腸はもう出ない」って言って石をヒョイと持ち上げた。今度は「○○はまた盲腸になる」って言って石を持ち上げようとした。ばあちゃんは「あぁ~重たい、持ち上がらんわ」と言って、○○の盲腸はもう出んから心配すんなと言った。子供心に俺は「ばあちゃん優しいな、絶対わざとだこれ」なんて思ってたら傍で笑ってたお袋が私もやると言い出して、ばあちゃんと全く同じ事やった。

したらば結果は同じでお袋は「本当だ、嘘じゃない」と言って若干ビビリ出した。俺はどうにも信じられなくて、ばあちゃんと一緒に自分でやった。結果は同じ。それでもヒネくれてた俺は、一人でやると言いだし自分でやってみた。まじでビビった。おおよそ子供には持ち上がらん様な石がひょいと持ち上がったり、踏ん張ってるかの如く持ち上がらんかったり。

どっかにスイッチが付いてるんじゃないだろうかとか、交互に「上がる」「上がらない」が出来る様になってるんだろうとか色々考えたがそんな様子は無かった。そうこうしてる内に「あんまり聞くと怒らはる」とばあちゃんが言い出し、俺達は家に帰った。おかげ様かどうか実際盲腸は出ずに過ごしてる。

なんかの神様だったんだろうか?