妖怪・怪異・八百万の神々

昭和50年代雑誌にも載った札幌の某廃墟でのこと

北海道札幌市白石区米里にある廃屋には昭和50年代に一家心中した家族の霊が廃屋の窓から見え隠れするとか、子供の話し声が聞こえるなど近隣住民から多数の目撃情報が寄せられ、その筋の情報誌にも掲載があったほどです。以前から心霊スポットとして有名で深夜に若者が肝試しに訪れ、週末には賑わいすら見せていました。しかし20年ほど前に建物が取り壊され一時期のブーム的なものは去りました。建物が無くなった今でも未だに土地の買い取り手はなく鬱蒼と生い茂った雑木林が不気味さを漂わせています。今でこそ幽霊の目撃情報こそないものの、土地を売りに出す度に地主が謎の失踪したり、謎の死を遂げたりと買い取り手が何度も変わっており、最終的に札幌市から競売にかけられているそうです(あくまで噂です。ウラは取れていません)

友達が今から数年前に他の友達2人と軽いノリで行ったそうですが、友達の彼女の具合が悪くなり、その娘を車中に残して建物が立っていたであろう場所を散策したそうです。何もなく、これ以上歩き回っても仕方ないと判断し車に戻ったそうですが、車内で待っているはずの友達の彼女がおらず、いくら辺りを探しても見つからなかったそうです。その数分後に彼女から彼の携帯に連絡があり、数百メートル離れたコンビニにいるから迎えに来てほしいとのことでした。そのコンビニに車で行くと駐車場に呆然と立ち尽くしている彼女が居ました。

友達がなぜ車から離れたのか?何があったのか?と、問い詰めても泣きじゃくるばかりでまともな返答はなかったそうです。その友達はその後すぐその彼女と別れてしまったのでどうなったか知りませんが…。彼女の身に一体何があったのでしょうか。今となっては知る術はありません。