妖怪・怪異・八百万の神々

【呪われた血筋】座敷牢のある資産家の豪邸

うちのばあちゃんの実家にも座敷牢あったな。ばあちゃんちは地方の庄屋かなんかで、怖くなるくらいデカい屋敷に代々住んでた。庭もすげー広大な日本庭園だったんだけど、ある日遊びに行ったら、えらいキレイな顔して白い着物?浴衣?着た男の子が、一人でぽつんと佇んでた。自分小さかったから、ばあちゃんに「あれ誰?」って聞いたら、適当にかわされた。後年、母親にその体験を語ったら、「あれはちゃんと育たなくて座敷牢にいる人」と言われた。だいたい一代とばしでそんな風なのが生まれるから、座敷牢が必要らしい。(今でも)

ばーちゃんの家は、確かに「古くから土地に根付いていて、広い敷地にデカい屋敷を構えてるような家」だよ。国会議員や元警視総監(!)あたりもヘコヘコ挨拶にくるし、昭和天皇が通りすがりに「日本庭園見せてくれ」って立ち寄ったり、死人が出れば新聞に載ってエラい騒ぎになるような家柄。

ヤバい子が生まれた場合も、さすがに出生届けは出してるだろうね。(昔はわからないけど)けど就学年齢になっても、役所も家も多分スルーだと思う。書類上は一応入学したことにしといて、ずっと病欠→卒業とか…かな? 自分と同世代で座敷牢に入ってる人はいないから、詳しくは分からない。ちなみに、自分が昔遭遇した美少年は、とっくに亡くなってるとのこと。合掌。