妖怪・怪異・八百万の神々

富士登山での怪異

ご来光を見に富士山に登った時の話。

早朝から登って、途中の山小屋で仮眠を取った。(何合目かは忘れた)
夜中になって、山頂までの道のりでの事だ。
友達は高山病に掛かりかけたが、なんとか無事一緒に山頂を目指した。




山頂近くになった時、後ろに歩いてる人が「わざと乗せてるんですか?」と話し掛けてきた。
「何をですか?」と聞くと、どうやらリュックの上の部分に大きな岩が器用に乗っていたんだ。まったく気が付かなかった。
いつ乗ったかもわからない。タヌキに化かされたような心境だった。
それから岩を下ろして、無事到着した。
下山した後も筋肉痛一つしなかったので、悪い物ではないらしいと解釈した。
後日、撮った写真を見た時にちょうどお腹の部分に丸い光が写り込んでいた。
怖くないけど、そんな話。