立ち入り禁止の「かみ屋敷」 その2
そこから、本当の恐怖というか何というか。まず私はそれまで霊感ゼロだったというのに、よく金縛りにあうようになりました。それも、金縛りにあってる間、四足の犬のようなものが身体の上にのっかってる感じがするのです。何だか酷く獣臭 […]
そこから、本当の恐怖というか何というか。まず私はそれまで霊感ゼロだったというのに、よく金縛りにあうようになりました。それも、金縛りにあってる間、四足の犬のようなものが身体の上にのっかってる感じがするのです。何だか酷く獣臭 […]
2010-02-17 神
そして夜が訪れた。朽縄様はいつどこに、どんな姿で現れるのか見当もつかないと言う。わしは少しの物音で緊張の糸が張ったり弛んだりしていた。夕飯もあまり食べられんかった。 飯の後、父親と一緒に風呂に入った。―――風呂の戸を開け […]
2010-02-17 神
女はその蛇の目をパチパチさせると、急に細長い手足をあり得ない方向に曲げだした。まるで糸の切れた操り人形のように、はたまたゴム人形のように、ぐにゃぐにゃと、でたらめに関節を曲げるのだ。更に最も不気味だったのは、女が首を横に […]
女性に言われた通り山を下ったAさんですが、さっき言われたような細い道が見えてきたそうです。『ここを下った方が、早く山から出られそうなんだけどなぁ…』そんな考えが頭を過ぎります。「行っては駄目だと言われたけど、見た目は全然 […]
2010-02-06 神
朝になって、義父がH神社の宮司に電話をかけ、宮司が家に駆けつけた。宮司は、暴れる妹の姿を見て苦笑しながら、「あれはどこだね?」と義父に尋ねた。義父は、私と夫に、「何か御守の様な物をもらったか?」と訊いた。私は、飾り棚の上 […]